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2013年1月11日金曜日

中華PADその4 利用編

 中華PADのM704S、早速使ってみる。

 この端末のスペックはCPUがデュアルコア1.6GHz、GPUがクアッドコアと最近買ったノートパソコンのレノボThinkPad E130と比べても数字だけは負けない。勿論インテルのx86系とARM系では全然速さが違うのだけれど、中華PADの癖に立派な数字だ。
 OSもアンドロイド4.1で、最新の4.2じゃないがかなり新しいバージョンだ。ソニーの最新スマートフォンだって4.1だ。

 ヘッドフォン端子やUSB端子は勿論、マイクロSDHCカードスロット、HDMI端子と揃っており、サービス満点だ。Appleの考え方とは正反対だが、こちらを好む人も多いだろう。フラッシュメモリ容量が少ない中華PADとしてはSDHCカードスロットは有り難い存在だ。
 正面にはキーが全くなく、ホームやリターンボタンも画面下部にアイコンとして表示されている。額縁はそれなりにあるが、アクリルと思われるパネルが正面の大部分を覆っているため、正面のパネル一杯に画面があるように錯覚させられる。
 側面に電源ボタンと音量ボタンが付いているが、この端末全体を見回してもボタンはそれだけだ。この電源ボタンと音量ボタンは側面を持ったときに間違って押しやすいのがちょっと困りどころ。

 ネットを調べてみると中華PADでも液晶ディスプレイがIPS液晶のものも結構あるが、この端末の視野角の狭さからすると残念ながら違うのではないだろうか。まるでネガを見るように反転して見える角度すらある。鮮やかな発色だが反射型液晶を見るような落ちつかなさがある。

 この端末のスペックで一番のガッカリさせられるところはカメラだろう。カメラは正面に一つしか付いていない(フロッピーの強制イジェクト用の穴のように見える)上に、解像度が30万画素である。中華PADは解像度が高くてもどれもろくな写真が撮れないというけれど、もう少しまともなカメラがほしかった。ただし、実際使ってみたらテレビ電話用の画質ならばこれで十分かなと思わせるレベルではあった。
 
 YouTubeを再生すると、頻繁に引っかかる。バッファリングが終わって再生を始めると滑らかに再生するのだが、無線LANのスピードが足りないのだろうか。YouTubeアプリはデフォルトがHD再生なので、その影響もあるのかもしれない。まあ、パソコンからでもHD再生は結構引っかかるので仕方ないか。YouTubeアプリでSD再生にするとやたら粗い画面になるので、HDで再生したいのだが。

 ATOKで文字入力していて気になったのが、感覚と違う所をタップしてしまうことが多い。思った通りの場所をタップできることも多いので、センサーがずれているというわけでもなさそうだが、PC用サイトなど細かい操作が必要なサイトは拡大表示にしてタップするなど我慢が必要かもしれない。

 画面右下をタップするとソフトウェアのインストールやダウンロードの履歴が見えるが、横長表示にすると上の方が欠けてしまい、表示できない。横表示の高さが決め打ちで、1024×600という解像度では横表示の時の高さが足りずに切れるのかもしれない。

 2時間程ぶっ続けて使ってみたが、少し目が疲れる。電子ブック用と思っていたけれど、どうだろうか。通勤1時間程度ならば我慢できるか。
 もっともKindleストアで電子書籍を検索してもまだまだ登録されている本は少なく、しかも紙の書籍と同等の値段で高い。ネットで調べると紙の書籍をスキャンして作ったような代物も多いようで、解像度も低く自炊した方がマシなのではないかと思えるくらいだ。カメラより画面よりこれが一番ガッカリしたかも。

 それにしても中国の無名メーカーが新しいOS、最新CPUでまともに動く端末を作ってしまうというのは怖い。しかも、よく調べるとこの機種より魅力的なものまである。
 おもちゃとしては面白い。間違って使い物になってしまう可能性すら秘めている。ただし、人には勧めない。

この端末のすばらしいところ
国産7インチ端末やiPadMiniに比べると爆安、Nexus 7に比べて半額
最初から日本語対応
Playストアアプリが入っている
rootとらなきゃならないような縛りがあまりない
速い

この端末の微妙なところ
Kindle Fireとの価格差が(Kindleに縛りがいっぱいあるとはいえ)あまりない
あるのかどうかわからない販売元の恵安のサポート
30万画素のカメラ
見ていて疲れる液晶ディスプレイ
OSのバージョンアップ・・・できるかなぁ

中華PADその3 アプリインストール編

 中華PADのM704S、まずメールの設定。
 私が使っているメールサービスは全てIMAPに対応しているので、使っている端末に片っ端からアカウントを設定して、どこでも新着メールが読めるようにしている。
 5つあるアカウントを全て設定。問題なし。プリインストールされている「メール」アプリでも「統合ビュー」でアカウント間の串刺し閲覧ができる。

 このままでもメールとインターネットはできるが、さすがにそれでは寂しい。

 まずはソーシャル系サイト用アプリをPlayストアで探す。
 FaceBook用のオフィシャルアプリはあっという間に見つかり、何の問題もなくインストール終了。
 Twitter用アプリとしてiPadやiPhoneで使っているEchofonをインストールしようとすると、ソーシャルネットワークのカテゴリに見つからない。アプリ名で検索すると見つかるが端末が対応していないということでインストールできない。仕方ないのでSeesmicをインストール。Andoroidの場合、アプリにも機種依存があるのだろうか。

 その他YouTube、Picasa、GoogleReader、Evernote用アプリをインストール。これらは問題なし。

 2ちゃんねるブラウザを探すと、2chMateというのが良さそう。これも問題なくインストール。

 日本語入力ソフトとしてGoogle日本語入力があらかじめインストール済みだったが、ATOKパスポートを持っているため、ATOKをインストール。これも問題なし。
 しかし、Google日本語入力やiPadの日本語入力に比べて文字変換時のインターフェースが派手過ぎ。Google日本語入力に戻してしまおうかなぁとも思う。

 AmazonのKindleもインストールできたのだけれど、同時にインストールされたPlayブックスが青空文庫をまともに表示してくれない。Kindleストアで買った本は大丈夫なのだろうか。

 それにしても電池の残量、みるみる減っていく。しかし、30%台あたりから粘る。残量表示はしばらく不安定だろうか。

 利用編に続く。

中華PADその2 設定編

 秋葉で買った中華PAD、M704S、早速パッケージを開ける。

 意外なほど丁寧な梱包。無造作に箱に詰め込まれているということはない。
 マニュアル訂正の紙が一枚入っていて、会社名に恵安と書いている。しかし、箱やマニュアルにはメーカー名は何も書いていない。
 マニュアルは薄い簡単なもの。何をするべきかは書いてあるけど、具体的な手順は書いていない。

 ACアダプターと片側がオスのもの、メスのもの(OTGケーブルというらしい)それぞれ一本ずつのUSBケーブルが付属。ACアダプター含もめていずれも片側はマイクロUSBオス端子。

 USBケーブルを使って充電開始。
 電池マークが出て充電されているのがわかる。

 暫く充電後、スリープボタンを押すがセットアップ画面が出ず、充電マークのまま。
 スリープボタン長押しで起動。

 マニュアルでは言語と地域を設定することになっているが、そのような画面にはならず、ロック画面が表示された。
 鍵アイコンをフリックしてホーム画面を表示。
 最初から日本語表示。中華PADで日本語化に苦労したという話がネットにあったが、そういうことはなかった。

 初期設定を進め、Googleアカウントを設定、パソコンなしで完結。
 無線LAN接続のパスワード設定でつまづくが、これは同じ文字を2回押した際の挙動がiPhoneと違っていたためと判明、無事接続。
 アプリをインストールする際に使うPlayマーケットアプリもインストール済み。ここは中華PADでは無いことがあるので、ホッとする。

 プレインストールされているソフトは必要最小限、ウェブブラウザーは何故か2種類あった。
 暫くして時刻が1時間ずれていることに気づく。地域が中国になっていたので日本に直して時刻のズレを解消。
 液晶ディスプレイは鮮やか。しかし、かなりギラつく。視野角は狭い。
 動作は結構キビキビ動いている。動かし始めた段階なのである程度割り引く必要はあるが。
 この機種にはUSBケーブルがしっかり刺さらないで充電がうまく行かなかったという報告もあったが、私の場合は問題なかった。

 ここからアプリのインストールに続く。

2013年1月10日木曜日

中華PADその1 購入編

 最近、会社で役員がニューズウィークインターナショナル版を読みたいと要望したこともあって、電子書籍について調べてみた。

 ニューズウィークが1ヶ月定期購読約200円ていうのには驚いたが、電子書籍を読むために1万円以下の安価な中国製Androidタブレット、通称中華PADを使っている人もいて驚いた。

 興味か湧いたので早速秋葉へ。
 事前に調べていた情報では画面6インチの端末が6,700円であるとのことだったが、売り切れ。
 あきばおーには画面7インチの端末が7,400円、9,980円、12,800円であったが、9,980円のM704Sという端末を購入。

 1.6GHzデュアルコアCPU搭載、複数の店で売られていて、他の店で触ったら驚くほどキビキビ動いたのが決め手になった。
 ただ、安い端末を割り切って使うという方針が曲がってしまった。後で調べたらAmazonのKindleFireが12,800円。わざわざ中華PADいく必要なかったか。

続く。