中華PADのM704S、早速使ってみる。
この端末のスペックはCPUがデュアルコア1.6GHz、GPUがクアッドコアと最近買ったノートパソコンのレノボThinkPad E130と比べても数字だけは負けない。勿論インテルのx86系とARM系では全然速さが違うのだけれど、中華PADの癖に立派な数字だ。
OSもアンドロイド4.1で、最新の4.2じゃないがかなり新しいバージョンだ。ソニーの最新スマートフォンだって4.1だ。
ヘッドフォン端子やUSB端子は勿論、マイクロSDHCカードスロット、HDMI端子と揃っており、サービス満点だ。Appleの考え方とは正反対だが、こちらを好む人も多いだろう。フラッシュメモリ容量が少ない中華PADとしてはSDHCカードスロットは有り難い存在だ。
正面にはキーが全くなく、ホームやリターンボタンも画面下部にアイコンとして表示されている。額縁はそれなりにあるが、アクリルと思われるパネルが正面の大部分を覆っているため、正面のパネル一杯に画面があるように錯覚させられる。
側面に電源ボタンと音量ボタンが付いているが、この端末全体を見回してもボタンはそれだけだ。この電源ボタンと音量ボタンは側面を持ったときに間違って押しやすいのがちょっと困りどころ。
ネットを調べてみると中華PADでも液晶ディスプレイがIPS液晶のものも結構あるが、この端末の視野角の狭さからすると残念ながら違うのではないだろうか。まるでネガを見るように反転して見える角度すらある。鮮やかな発色だが反射型液晶を見るような落ちつかなさがある。
この端末のスペックで一番のガッカリさせられるところはカメラだろう。カメラは正面に一つしか付いていない(フロッピーの強制イジェクト用の穴のように見える)上に、解像度が30万画素である。中華PADは解像度が高くてもどれもろくな写真が撮れないというけれど、もう少しまともなカメラがほしかった。ただし、実際使ってみたらテレビ電話用の画質ならばこれで十分かなと思わせるレベルではあった。
YouTubeを再生すると、頻繁に引っかかる。バッファリングが終わって再生を始めると滑らかに再生するのだが、無線LANのスピードが足りないのだろうか。YouTubeアプリはデフォルトがHD再生なので、その影響もあるのかもしれない。まあ、パソコンからでもHD再生は結構引っかかるので仕方ないか。YouTubeアプリでSD再生にするとやたら粗い画面になるので、HDで再生したいのだが。
ATOKで文字入力していて気になったのが、感覚と違う所をタップしてしまうことが多い。思った通りの場所をタップできることも多いので、センサーがずれているというわけでもなさそうだが、PC用サイトなど細かい操作が必要なサイトは拡大表示にしてタップするなど我慢が必要かもしれない。
画面右下をタップするとソフトウェアのインストールやダウンロードの履歴が見えるが、横長表示にすると上の方が欠けてしまい、表示できない。横表示の高さが決め打ちで、1024×600という解像度では横表示の時の高さが足りずに切れるのかもしれない。
2時間程ぶっ続けて使ってみたが、少し目が疲れる。電子ブック用と思っていたけれど、どうだろうか。通勤1時間程度ならば我慢できるか。
もっともKindleストアで電子書籍を検索してもまだまだ登録されている本は少なく、しかも紙の書籍と同等の値段で高い。ネットで調べると紙の書籍をスキャンして作ったような代物も多いようで、解像度も低く自炊した方がマシなのではないかと思えるくらいだ。カメラより画面よりこれが一番ガッカリしたかも。
それにしても中国の無名メーカーが新しいOS、最新CPUでまともに動く端末を作ってしまうというのは怖い。しかも、よく調べるとこの機種より魅力的なものまである。
おもちゃとしては面白い。間違って使い物になってしまう可能性すら秘めている。ただし、人には勧めない。
この端末のすばらしいところ
国産7インチ端末やiPadMiniに比べると爆安、Nexus 7に比べて半額
最初から日本語対応
Playストアアプリが入っている
rootとらなきゃならないような縛りがあまりない
速い
この端末の微妙なところ
Kindle Fireとの価格差が(Kindleに縛りがいっぱいあるとはいえ)あまりない
あるのかどうかわからない販売元の恵安のサポート
30万画素のカメラ
見ていて疲れる液晶ディスプレイ
OSのバージョンアップ・・・できるかなぁ
2013年1月11日金曜日
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